
未使用車(新古車)って聞いたことありますか?
まさに知る人ぞ知るって感じのお買い得品なわけですが、今回はそんな未使用車について、新車との違いを交えながら詳しく解説していきます。
未使用車についての正しい知識があれば、購入する時も安心です。
・新車だと予算が厳しい
・どうしても欲しい車がある
こんな方はとくに必見です。
もちろん安く買うための大事なポイントも徹底解説します。
未使用車(新古車)とは?

未使用車とはナンバーの登録をしたものの、まだ誰も使っていない新車同様の車のことです。
正式には登録(届出)済未使用車といいます。
かつては新古車と呼ばれていましたが、消費者に誤解を与える可能性があるということで禁止になりました。
ですから販売店の方では新古車という表示はできませんが、われわれ消費者は新古車という言葉を使っても大丈夫です。
つまり新古車=未使用車ということです。
いくら見た目がピカピカで新車同様でも、一度ナンバー登録されていますので、新車という扱いにはならず法律的には「中古車扱い」になります。
なぜナンバーの登録をしただけで、まだ誰も使っていないかというと、だいたい3つのパターンがあります。
販売店がノルマ達成のために自分で購入

未使用車が生まれる原因はいくつかあります。
圧到的に多いのが、販売店がノルマを達成するために自分で新車を購入して販売台数を増やす行為です。
なぜ販売店が、代金を自分で支払ってまで販売台数を増やしたいのか?
実は、これには自動車業界の構造的な問題が関わっているのです。
販売店は一定のノルマをクリアすると、自動車メーカーから報奨金がもらえる仕組みになっています。
とくに車のよく売れる3月は勝負の月になるので、通常よりも多くの販売奨励金が出ます。
例えば3月の決算までに100台売れたら、メーカーから600万円の報奨金が出るとしましょう。
2月の時点で90台しか売れてなかったら、残り10台は販売店が自社購入して、是が非でもノルマを達成します。
100台売ったように見せかけてメーカーから600万円を頂くわけです。

そして、この時に自社購入した10台が、未使用車として販売されることになります。
これらの未使用車10台を、新車よりも安価で販売したとしても、報奨金の600万円で十分にカバーできます。
報奨金を貰っておく方が、販売店にとってメリットが大きいということがよくわかりますね。
もちろん今回はわかりやすくするために、極端な金額設定にしてますが業界の構造は真実です。
そのおかげで私たち消費者は、未使用車としてほぼ新品同然の車を安く買うことができるわけです。
しかし、最終的に損しているのは、報奨金を支払った自動車メーカーだけということになります。
販売店と消費者が得をして、メーカーだけが損をするという、何とも不思議な構造ですね。
とくに最近ではコロナの影響で新車が売れなくなり、よりこのノルマ達成ケースが増えてます。
試乗車や展示車の転売

未使用車は、中古車と違って誰かがオーナーになって乗られたわけではないので、走行距離は100キロいかないのが普通です。
もし100キロを超えるようでしたら、試乗車として使われていた可能性が高いでしょう。
試乗車や展示車用として活用される期間が長いと、車にキズや汚れがつくなどの、リスクが増大することになりますが、極端に安い場合もあるので、細かいことが気にならない方は狙い目です。
しかし、未使用車の定義はあいまいで、販売店によってはかなり拡大解釈しているところもあるので注意が必要です。
シート等のビニールの有無、走行距離(新車でも10km前後は走っています)など、しっかりとコンディションを見極めましょう。
急なキャンセルが発生

これはローン等のお金絡みの問題で、お客さんに新車引渡しをキャンセルせざるを得ない場合ですね。
突発的な為、案外良い買い物が出来る事があります。
試乗車や展示車、急なキャンセル発生による未使用車はかなり少ないです。
やはり、報奨金を獲得するための販売店のまとめ買いが、市場に大量に未使用車を生み出している原因となっています。
未使用車のメリットとデメリット

未使用車のメリット
一番のメリットはずばりこれです。
新車と見分けがつかないようなピカピカの車であっても、未使用車というだけで新車より安くなります。
もとの車の値段にもよりますが、軽自動車のように比較的安価な車の場合は新車の相場価格より8~10%ほど、もう少し高いセダンやSUVあるいはミニバンなどの場合は、新車の相場より20%ほど値引きされてるケースも多いです。
人気のない色や車種は特に狙い目で、店舗側が在庫をかかえてしまった時も、お得な値引きが狙えます。
これもかなりのメリットです。
新車の場合、契約してから製造するので早くても納車までに1~3か月はかかりますし、人気がある車種の場合は納車までに半年以上の期間がかかることもあります。
ところが未使用車の場合、すでに車があるので必要書類を用意していれば、およそ1週間後には乗ることが可能な業者も多いです。
初年度の重量税、自動車税、自賠責保険などはメーカー側ですでに支払い済みなので、購入時の負担をかなり軽減できます。
必要なのはせいぜい納車前の点検に関する手数料くらいですかね。
安く買える上に余計な費用もかからないとあれば、未使用車が市場で人気なのは当然ですよね。
未使用車のデメリット
未使用車は、基本的にすでに出来上がったクルマの中から欲しい車を探す事になります。
言うまでもなく新車や中古車に比べると販売台数自体がが少ないため、選択の幅が狭くなり理想通りの車に出会えない可能性があります。
とくにメーカーオプションやディーラーオプションは、後付けできない場合がほとんどなので注意が必要です。
しかし、ごく稀にすでにある程度のオプションがついていることもあります。
欲しい車種に偶然にも取りつけたかったオプションがついていれば、その場合は逆にメリットとなります。
通常初回車検は3年後ですが、未使用車はすでに登録されているため車検期間が新車の3年より短くなっています。
ケースバイケースですが1ヵ月しか新車と変わらないものもあれば、1年以上短くなっているものもあります。
購入の際、登録されたのはいつか必ず確認する必要があります。
どんなにピカピカでも書類上は、最初のオーナーがディーラーや販売店になっています。
ワンオーナーにこだわりがある人や、リセールバリューを気にする人は抵抗があるかも知れません。
ただし実際は、最近では未使用車という販売形態の認識が進んだことで、手放す時に大きく査定を下げられるケースはほとんどありません。
油脂類の交換やメンテナンスをしっかりして、長く乗るつもりで購入する場合は、ほとんど影響がないと言えるでしょう。
デメリットはこんな感じです。
細かいこだわりがある方は、自分の理想の車に出会える確率は低いかも知れませんね。
奇跡的に出会えた場合は、運命の車ということで大事に乗りましょう。
新車のメリットとデメリット

新車のメリット
車が好きでこだわりがある場合は新車一択ですね。
新車特有の匂いや輝き、何とも言えない優越感が味わえますよね。
長期間乗る場合にはほとんど大差がないのですが、事情により1年以内など即座に手放す場合には、未使用車よりも若干ながら高く売れる傾向にあります。
新車を購入してから未使用車と違いきっちり3年あります。
新車のデメリット
一日でも早く乗りたい人は我慢できないかも知れません。
かつては遅くても契約してから2か月くらいで納車まで終わってましたが、最近では各販売店ともに、大半の車種で3カ月以上はかかるようになりつつあります。
なぜならば新型コロナウイルスの影響で部品の調達に滞りが生じつつあるからです。
大人気車種の場合、1年以上待つケースまであります。
個人的にはこれが一番のデメリットになります。
原価が高いので値引きはまったく期待できません。
新車の値引き事情についてはこれから解説しますので損をしたくない人は必ず読んでおきましょう。
新車の値引き交渉が無意味な理由を暴露

みなさんは新車を購入する際に、どこで購入しますか?
もちろんディーラーですよね。
ではそのディーラーが、車を1台売るごとにどのくらい利益を得ているかご存知ですか?
順番にわかりやすく説明していきますね。
自動車業界では製造はメーカー、販売はディーラーというのが常識です。
ディーラーはメーカーから新車を卸売価格で購入するんですが、日本ではその価格は厳重に秘匿されています。
諸説ありますが、某自動車メーカー幹部が海外の卸売価格と大差がないと公言してますので推測可能です。
ずばりほとんどのメーカーが70~80%、平均すると約75%の原価率でディーラーに販売してると考えられます。
つまり200万円の車ならディーラーは150万円でメーカーから仕入れてる計算になります。
この差額の50万円から販売管理費(家賃、人件費、広告費など)を差し引いた金額が最終的なディーラーの利益になります。
この利益率に関してはディーラーによって違いがあります。
私の営業マン時代の知り合いのディーラー5社ほどに聞いてみたところ、平均値で12~13%の利益を確保するように本社からノルマ設定されていました。
つまり200万円の車の場合、約25万円ほどの利益は確保する必要があります。
ここでさらに計算が進み、最終的に
50万-販売管理費-25万=値引き額の上限
となるわけです。
ここまでの流れを読めば、車両本体価格の値引き交渉がいか無謀な行為かわかると思います。
ちなみに上記はあくまでも一般論に過ぎません。
同じメーカーの車種でも高級車や上級グレードの場合、原価率は低くなりますし、軽自動車など安価な車の場合は原価率が高くなる傾向があります。
軽自動車の新車がほとんど値引きしてくれないのはこのためです。
かつてスズキ会長だった鈴木修氏が、記者から軽自動車の利益率を訪ねられた時に、展示していた車両のサイドミラーを壊して「軽自動車なんて1台売っても正味の儲けはミラー1個分だよ」と答えたのはあまりにも有名ですよね。
要するに新車は原価が高いので、ぶっちゃけた話、大幅値引きは基本的には不可能です。
また車種によってはブランド力が落ちるので、値引きは一切してくれません。
いやいや自分は50万円も値引きしてもらったぞって人もいますが、それがいわゆるディーラーマジックというやつです。
このディーラーマジックについて知らないと確実に損をするのでこのあと解説していきます。
ディーラーが喜んで値引きしてくれる2つのケースとは

・決算期を狙う
・交渉の上手な人にお願いする
一般的にはこのようなことを考えてしまいがちですが、残念ながらこのようなありふれた行為では大幅な値引きは期待できません。
だって向こうはプロですよ。
あなたが泣こうがわめこうが、絶対に利益の出ない取引には応じてくれません。
決算期を狙う方もいますが、そもそも業界では毎日が決算期みたいなものです。
ではどうすれば値引きしてくれのか?
ビジネスの本質を考えれば答えは出ます。
その答えはディーラーが、納得するほどの利益を出してあげるしかありません。
新車の値引きケース1 下取りを利用

さきほど説明したとおり、新車は原価が高いので車単体で販売しても、ディーラーはほとんど儲かりません。
ただでさえ儲からないのに、値引きなんかできるわけないですよね。
車の値引き額というのは、購入時期や交渉の上手い下手に関わらず、ある条件によって大きく決まります。
それは下取り車があるかないかです。
正直にハッキリ言いますが、下取り車がある人は値引き額が大きく、下取り車がない人は値引き額が少ないです。
なぜだかわかりますか?
ここからはものすごく大事な話なので、流し読み厳禁ですよ。
ディーラーは、あなたから下取った車を中古車オークションで売却して、かなり大きな利益を出しています。
ここだけの話、安い新車を1台売るよりも、下取った車を業者オークションで売るほうが何倍も儲かります。
ですから、下取り車があるお客さんというのは、ディーラーにとって優良顧客であり、販売と下取りで二重に利益が出せます。

悲しい話ですが「カモがネギを背負って来る状態」というわけですね。
そのためディーラーは、下取り車があるお客さんを、販売する車を大幅に値引いても絶対に獲得したいと考えるわけです。
実際に営業マンがよく使うテクニックを思い出してください。

お客様のお車は状態がいいので本日は特別に50万円で下取ります。さらに新車の方も通常よりもさらに20万円お値引きさせていただきます
こんな営業トークにだまされないで下さい。
実際50万円で下取ったあなたの車が、中古車オークションで100万円で売られている、なんて事はざらにありますからね。
つまり、あなたの下取り車でディーラーは50万円利益を出しているので、新車の値引きを20万円くらい上乗せしても、全く問題ないのです。
しかし、冷静に考えてみてください。


今回のケース、値引きで20万円得したように勘違いしますが、下取りで50万円も損してるので、トータルで30万円のマイナスですよ。
なにせもともとあなたの下取り車で儲けた価格分を、値引きしているだけですからね・・・
これがいわゆるディーラーマジックってやつなんですが、実際はもっと巧妙に交渉してくるので、うっかりこんな単純な手口に騙されないようにしてくださいね。
結論として、下取り車がある場合は大幅な値引きが望めるものの、トータルでは損をしてしまうということです。
あなたが損をすればするほど、ディーラーが儲かる仕組みをしっかりと理解しておきましょう。
下取りで損をしないためのアドバイス


これからディーラーに行く人はもちろん、もう行ってしまった人でも遅くはありません。
まずやっていただきたいことは、自分の車の適性価格を知りましょう。
適性価格とディーラーの下取り価格をチェックすることで、大事な愛車を、相場よりも安い値段で売ってしまうことが防げます。
愛車が高く売れれば、結果として値引きなんか無くても、トータルで考えた場合、新車が安く買えますよね。
この場合、先程と逆であなたが得をして、ディーラーは損してますよね。
本来、下取りで出す予定だった利益を、あなたに持っていかれたわけですからね。


新車の値引きケース2 オプションを付けた場合


もうここまでの流れでおわかりかと思いますが、高額なオプションを付けた場合も大幅な値引きが可能です。
一般的にオプション価格の20%前後の値引きが期待できるので、たまたま欲しいオプションがたくさんあった場合は、本当にお得です。
しかし、値引き目当てで不要なオプションを付けた場合は、もちろん損してしまうので注意してくださいね。
最初から不要なオプションをたくさん付けまくった状態で見積りを出し、オプションを徐々に減らしていくことで値段を下げ、あたかも値下げしてるかのように見せかけるテクニックもディーラーはよく使います。
その他ローンを組んだり保険に入ることで値引きしてくれることもあり、これもディーラーマジックの一種といえるでしょう。
未使用車と新車どっちが得か


結論として金銭的なお得感だけでいえば、未使用車のほうに軍配があがります。
ディーラーで新車を購入する場合、純粋にお得な値引きというのは、ここまで読めばわかるように車の原価の関係で不可能だからです。
よほどのこだわりがない限りは未使用車も検討してみてはいかがでしょうか。
新車にしろ未使用車にしろ高額な買い物ですので、みなさんにオススメしてるのは、新車も未使用車も両方ともの見積りを取る事です。
そしてメリットとデメリットを天秤にかけて納得したほうを購入すればいいのです。
後悔しないためにも石橋の上を叩いて渡り、慎重に判断してくださいね。
もちろん金銭的に余裕がある場合は、新車一択でいいと思いますよ。
未使用車を安く買うコツ


未使用車の最大のウリは価格ですので、販売店で付けられている値段は、ほぼ限界に近い価格となっているケースが多いです。
したがって、値下げ交渉はほぼ不可能です。
しかも色やグレードを選べないので、自分の理想の車を探すのは難しいです。
人気車種はすぐに売れるので、ようやく見つけたと思ったら、「売約済み」なんてことになりがちですよね。
では、どうすればいいかと言うと非公開車両を狙いましょう。
非公開車両とは、一般の人は見ることが出来なくて、プロの業者のみが見る事の出来る中古車情報のことです。
ネット上や販売店の店頭で、公開されている車両は、全体の約30%ほどでしかなく、残りの70%は非公開車両だと言われています。
どうして非公開なのかというと2つの理由があります。
1つ目の理由は、お得意様や常連さんに販売する目的や、業者同士で取引したりするためです。
とくに状態のいい車やお買い得品は、非公開車両になりやすいです。
もう一つの理由は、毎日数多くの仕入れがあり過ぎて、公開作業が追いついていないからです。
未使用車は非公開車両を狙え


未使用車と非公開車両の相性は抜群です。
人気でみんなの狙ってるような未使用車は、公開されてしまったらすぐに売れてしまいます。
しかし、非公開車両ならそんな心配はありません。
しかも非公開車両のほうが圧倒的に台数が多いので、理想の未使用車を発見できる可能性も高いです。
さらに、販売店のマージンを挟まない分だけ安く買える場合まであります。
ネット上や販売店ですでに値段の付けられている車に関しては、販売店のマージンが発生するので、どうしても割高になってしまいますからね。
唯一の問題は、一般人は、ネット上からも実際の店舗でも、非公開車両を見ることができないことです。
しかしながら、プロの業者を通して、非公開車両を紹介してもらうことはできます。
一番お手軽な方法は、非公開車両の紹介に特化したインターネットの見積もりサービスを利用することです。
わたしがオススメするのは、株式会社ウェブクルーが運営する「ズバット車販売」さんです。
「ズバット車販売」さんは、あなたの希望通りの車を無料で見つけてくれるインターネットの見積もりサービスです。


使い方は簡単です。
欲しい車の情報を入力して、備考欄に「未使用車希望」とか「新品に限りなく近い状態のいい中古車希望」みたいな感じで自分の希望を入力すればOKです。
あとはあなたにピッタリの、お得な車両をプロに相談して探してもらいましょう。
入力にかかる時間はだいたい1分くらいです。
これが最新式の最も賢い車の買い方です。
ズバット車販売さんをオススメする理由


・未使用車の非公開車両が豊富
・車のプロが無料で希望通りの車を見つけてくれる
・プロお墨付きのコンディションの良い車ばかり
・アフターサービスが万全
・もちろん気に入らなければ買わなくてOK
こんな感じです。
スマホ・PCから簡単な入力で、自分の欲しい車を伝えたらあとは待つだけです。
車は高い買い物ですので、無料でプロに相談できて心強いですよね。
あなたの憧れる、運命の車はきっと見つかるでしょう。